【今月のコラム】~インドの「なんでだろう?」~

MIPCの大井です。去年の4月よりマニラからチェンナイへ移駐しました。

気づけばもうすぐで当地に1年、海外生活が4年目に入ります。

「インドよりフィリピンが良かったでしょう、大変ですね。」こんなことをよく言われますが、

実は私にとってはそうでもなくて。良いところですよ、チェンナイ。

エンジョイするコツがありますので共有いたします。

 

「なんでだろう?」5歳の息子がよく言う言葉です。結構おすすめでして、次のように使います。

・雨が降ったらすぐ学校が休校になる。なんでだろう。

・外国人登録に必要な書類を全部提出しても追加資料が求められる。なんでだろう。

・素晴らしい木彫りのある、精巧な寺院、家具、建物がたくさんあるのに道路ががたがた。なんでだろう。

・ゼロスパイシーと言って注文したパスタが辛くて子供が食べられない。なんでだろう。

 

ほら、悩むのがばかばかしくなりませんか。最後のは子供が困るので、お店には申し訳ないですが

パスタは作り直してもらっています。

 

いろいろありますが、みんな同じ状況で力強く生きていますし、治安が良いし、人は控えめ穏やかで

やさしいし、新鮮な野菜果物・海鮮が入手できるし、緑が多くて天気が良いし、カレーがおいしいし。

あとは北部と比べて南部(チェンナイ)は文化的なところも意外と日本に似ているものがあり

(と言いますか当地が起源なのだろうなと思うものも多くておもしろい)。

他にも書ききれないくらい良いところがたくさんありますので、直接お話できればと思います。

 

是非一度見に来てください、お待ちしております。

 

オリジンズ・チェンナイ工業団地/大井

 

きれいな地下鉄


広大な学校キャンパス


立派な寺院


意外と米です(南部米文化特有のドーサという食べ物)


港街です


17時すぎに会社で出てくる 新鮮なフルーツ


そりゃ休校になるわ

ベトナム/第二タンロン工場団地 第3期開発区画(第3.2期先行区画) 造成工事完工

ベトナム・フンイエン省にて開発・運営する第二タンロン工業団地(TLIP2)において、第3.2期の内、先行開発区画(75ha)が2025年1月に完工いたしました。

TLIP2では第3期(181ha)区画を2分割して開発しており、昨年の第3.1期区画(57ha)に続いての完工となります。尚、第3.2期の残りの区画(49ha)については既に工事を開始しており、2025年中の完工を目指しております。

今後も、現地の許認可申請などの行政手続きからその後の操業までサポートし、製造業を中心とした企業様のさらなる進出を後押しいたします。

土地区画等のご質問に関しましては、以下アドレス宛にお問い合わせいただけますと幸いです。

 

 

お問い合わせ先:scip-info@sumitomocorp.com

【特別コラム】ユヌス暫定政権の下、改革と総選挙の準備を進めるバングラデシュ

バングラデシュでは、8月にハシナ首相が辞任し、ムハマド・ユヌス首席顧問率いる暫定政権が発足しました。6月に裁判所が公務員採用の優遇枠を復活させる判決を言い渡したことで抗議デモが発生し、それがハシナ首相の辞任を求める大規模な抗議活動に発展したことで、同首相は辞任を余儀なくされ、インドに逃れました。突然の事態でしたが、グラミン銀行の創設者で2006年にノーベル平和賞を受賞したユヌス博士が首席顧問に就任し、暫定政権が迅速に発足したことで、状況は安定し、治安の悪化や経済の混乱も短期間で収まりました。米国やEU、中国、インドなど諸外国は暫定政権への支持を表明し、日本も民主的な政権移行のプロセスを支えるとの立場を強調しています。

バングラデシュでは過去に4回、選挙で選ばれた政権の任期が終了した後、次の政権に移行する間に暫定政権が発足しています。ユヌス首席顧問は今月中旬、2025年末か2026年前半までに総選挙を実施する可能性があると述べました。選挙を行うにあたっては、有権者名簿を作成し、選挙制度の改革などを行う必要があると説明されています。暫定政権は複数の委員会を立ち上げ、選挙制度のみならず、憲法や司法制度などの見直しを行っています。時間がかかりますが、国民から高い支持を受けているユヌス氏がトップに立って改革を進めることは、長期的なバングラデシュの発展にとってプラスになると考えられます。米欧をはじめとする国際社会から広い支持を受けていることもポジティブな変化といえます。

バングラデシュの経済は、新型コロナ禍によって2019年度(20197月~20206月)には成長率が前年度比+3.5%に低下しましたが、2020年度には+6.9%に回復し、その後は+57%台の成長を続けています。2024年度も、上記政権交代の混乱があったにもかかわらず、IMFは+5.4%の成長を見込んでいます。当面の課題は高インフレと外貨準備の維持です。インフレは10月時点で前年同月比+10.9%と高い水準が続いていますが、一時期よりも大幅に低下しており、今後も鈍化が見込まれます。外貨準備については、IMFの支援を受けながら、最低限必要な水準を維持しています。暫定政権が取り組むべき課題は多いですが、この機会にガバナンスを改善し、改革と選挙を経て、さらに力強い発展に向かうことを期待したいところです。

住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト 石井順也
https://www.scgr.co.jp/analyst/junya_ishii/

【今月のコラム】~休日の過ごし方in Dhaka~

皆様こんにちは!BSEZの早田です。

 ダッカは12月中旬から短いWinter seasonが始まり、朝夕は15度前後と少し冷えてきました。ダッカの人たちはダウン、ニット帽、マフラーなど、ばっちりな冬コーデとともに季節を楽しんでいます。

今回のコラムでは少々ベタなテーマに聞こえるかと思いながら、ご出張で来られた方から必ずご質問を頂く「休日の過ごし方in Dhaka」をご紹介させて頂きます。

 当方の休日は大体半分は日本人駐在員と、残りの半分はBSEZスタッフやその友人を始めとするローカルの友人と過ごしています。

 ①日本人駐在員との休日

【ゴルフ、レストラン・カフェ巡り、宅飲み、カラオケ大会etc.

ダッカには在留日本人が1,100人前後おります。弊社の拠点がある他東南アジア諸国の首都と比較すると日本人コミュニティは小さめだからこそ、会社や年代を跨いだ密で温かいコミュニティとなっています。

レストランやカフェもやはり豊富とは言い難いですが、だからこそ新しいお店が開拓できた際にはすぐに日本人コミュニティでも自然と話題になり、一時Hot spotになれば行かずにはいられません。

 午前中をダッカ市内のゴルフ場でラウンドし、市内のレストランでランチをした後、駐在員の自宅での飲み会(宅飲み)という流れも定番で、宅飲みではカラオケをしたりカードゲームをしたり、麻雀に明け暮れる方も。

 またダッカ市内には無料の画廊が複数あり、タイムリーな風刺画が展示されたり、国内ののどかな風景の絵画が展示されるためよく鑑賞に行っています。

 

 

レストラン


最近焼肉屋さんができました!


500名超が集まる日本人会春祭り


ゴルフ場


ホームパーティーの定番


美術館

 

②ローカルの友人との休日

【雑貨屋さん・生地屋さん巡り、Old Dhaka・大学キャンパス散策、Neo日本食レストラン巡りetc.

縫製業が非常に盛んなバングラデシュでは生地屋さんが充実しています。市内のマーケットでは生地を選んで同ビルのテーラーに持っていき、サリーやワンピースを非常に安く作ることができます。

 Old Dhaka(海外駐在員が多く住むエリアよりも少し南の古き街並みが残るエリア)や大学キャンパスの散策の中では甘いミルクティーを一日に3度も4度も買ってはそこでおしゃべりしたり、キャンパス内の公園で遊んだり、文化祭のようなイベントに出向いて学生が作った伝統工芸やコンサートを鑑賞したり。

 またバングラデシュの親日愛は深く、Neoな日本食レストランも複数あります。少しバングラスパイスの入った日本食レストラン巡りも楽しみの一つです。

左から生地屋さん、雑貨屋さん、ミルクティー、大学キャンパス内公園、NEO日本食

観光本もあまりなく、観光地として有名なところもあまり思いつかないようで、色々な楽しみ方がございますので、ご出張の際には是非満喫していただきたいと思います。駐在員一同お待ちしております!

バングラデシュ経済特区(BSEZ)/ARTNATURE BANGLADESH LTD.の地鎮祭実施について

2024年1112日、BSEZに入居するARTNATURE BANGLADES LTD.の地鎮祭が執り行われました。同社はフィリピンに次ぐ2か国目の製造拠点として、かつら製品等の製造を予定しています。地鎮祭にはARTNATURE BANGLADES LTD. 荻原Managing Directorらがご参加され、イスラム式の安全祈願が執り行われました。

バングラデシュは、豊富な人材と経済成長に伴うモノ造りの需要の高まりから、製造業の投資先として有望視されています。BSEZでは現在も製造業の視察を多数受け入れておりますので、ぜひご視察ください。

BSEZは国際水準のインフラ供給と入居企業の支援を通じて、引き続き同国の産業の発展・多角化、雇用創出に寄与してまいります。 

 

インド/オリジンズ・チェンナイ工業団地 第二期拡張開発を開始

インド タミルナドゥ州チェンナイにて開発・運営するオリジンズ・チェンナイ工業団地につき、第二期拡張開発を開始いたします。

詳細は以下リンクよりご覧ください。

https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2024/group/20241212

区画や販売開始時期等のご質問に関してましては、以下アドレス宛にお問い合わせいただけますと幸いです。

お問い合わせ先:scip-info@sumitomocorp.com

【今月のコラム】フィリピンのクリスマス

First Philippine Industrial Parkの栗生です。
今回はフィリピンのクリスマスについて紹介します。フィリピンは『クリスマスを世界一楽しむ国』と言われていて、世界で最も長いクリスマスシーズンとして知られています。フィリピンのクリスマスシーズンは9月から始まります。この長期間の祝いは9月から12月までの月名が「ber」で終わることに由来し「バー・マンス」(Ber Months)と呼ばれています。

フィリピンのクリスマスの歴史は、16世紀にスペインの宣教師がキリスト教を広めたことに始まります。スペイン統治時代にクリスマスの祝いがフィリピンの文化に深く根付くようになりました。現在でも、フィリピンのクリスマスではスペイン時代の影響を色濃く受けた伝統が数多く見られます。

まず、クリスマスの飾り付けとして有名な「パロール(Parole)」と呼ばれる星形のランタンはキリストの生誕の地とされているヨルダン川西域のベツレヘムの星を象徴しており、家々や街角に飾られます。夜になると、街全体が幻想的な光に包まれ、クリスマスの魔法が感じられます。

12月16日から24日までの9日間連続で行われる早朝のミサ「シンバン・ガビ(Simbang Gabi)」は、このミサに参加することで、願いが叶うと信じられています。家族や友人と一緒に教会に通い、信仰を深める時間は、フィリピンのクリスマスのハイライトの一つです。フィリピンのクリスマスにおいて非常に重要な宗教行事です。

24日のクリスマスイブの夜には、家族や親しい友人で集まり「ノチェ・ブエナ(Noche Buena)」と呼ばれる盛大な祝宴が行われ、伝統的な料理を楽しみます。レチョン(豚の丸焼き)、ハモン(ハム)、ケソ・デ・ボラ(ボールチーズ)などの伝統的な料理を楽しみます。
この祝宴は、フィリピンの豊かな食文化を感じることができる特別な時間です。(ちなみに、ノチェ・ブエナはスペイン語で「おやすみなさい」若しくは「神聖な夜」という意味です)

また、フィリピンのクリスマスキャロル(クリスマスに歌われる讃美歌)も独特で、子供から大人まで幅広い年齢層が楽しむ伝統的な行事です。キャロラーは家々を訪れてクリスマスソングを歌い、お礼にお菓子やお金をもらうことが一般的です。この活動はコミュニティの結束を強め、クリスマスの喜びを共有する大切な機会です。

これらの特徴が、フィリピンのクリスマスを他の国と一線を画すものにしています。
フィリピンのクリスマスは、長期間にわたって家族や友人と過ごす特別な時間であり、伝統的な行事や飾り付け、豊かな食文化が融合しています。

これらの歴史と伝統が結びつき、フィリピンのクリスマスは他の国とは一味違った特別なものとなっています。

First Philippine Industrial Park 栗生

【特別コラム】 プラボウォ新政権の発足~「黄金のインドネシア」に向けて

インドネシアでは、1020日にプラボウォ・スビヤント氏が大統領に就任しました。
プラボウォ氏は、スハルト権威主義体制下のエリート軍人で、前回と前々回の大統領選で
ジョコ前大統領に敗れましたが、今年2月の大統領では3度目の正直で勝利しました。
73
歳ですが、壮健でエネルギッシュなリーダーであり、大統領選後、早速に活発に外遊を行い、
日本や中国を含む各国のリーダーたちと会談しました。

プラボウォ新大統領は、ジョコ前大統領の経済重視の路線を受け継ぎ、2045年に高所得国入りを目指す
「黄金のインドネシア2045」というビジョンの達成を目指すと強調しています。
同時に、「強く、独立し、公正で繁栄した国家」を追求するとしており、
食糧安全保障やエネルギー自給率の向上、国民の健康の増進などを重要な政策課題として掲げ、
給食の無償化、公務員の給与の引き上げ、低所得層支援などを進める方針です。
外交面では、インドネシアの伝統である非同盟主義、全方位外交を掲げていますが、
地政学・安全保障への関心が高く、インドネシアの国際的地位を向上させながら、
日本や米国との関係も強化する意向とみられています。

新政権の閣僚やアドバイザーは、大統領選後からすでに次期政権を見据えた人事が行われていたことも
あり、スリ・ムリヤニ財務相をはじめとする主要メンバーは留任しました。
2
月の大統領選でプラボウォ大統領を支持した7政党に加え、最大政党の闘争民主党も政権への支持を
表明しており、オール与党体制となっています。インドネシア経済は5%台の堅調な成長を続けており、
今後も安定的な発展が見込まれますが、プラボウォ大統領は8%超の成長という目標を掲げています。
そうした野心的な目標がどこまで現実的なのか、強権的な政治運営や資源ナショナリズムの一層の強まり、財政赤字の拡大などを危惧する声もありますが、インドネシアの国際的な存在感が高まる中、
強力なリーダーシップで東南アジアの大国をさらなる発展に導くことが期待されています。

住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト 石井順也
https://www.scgr.co.jp/analyst/junya_ishii/

【今月のコラム】~インドネシアのグルメ情報~

皆様、いつもお世話になっております。インドネシア・イーストジャカルタ工業団地/吉田です。
さて今回は少し柔らか目に、インドネシアのグルメ情報に付いてご紹 介したいと思います。
と言ってもナシゴレンやサテといった初心者向けではなく、少し中級者向け、かつ世界でも
注目されているインドネシア料理をご紹介します。

先ずは「ルンダン」という牛肉の煮込み料理です。数年前にCNNで世界一美味しい料理に選ばれ、
日本でも一時期牛丼チェーン店で発売された事でご存じの方も居られると思います。
ココナツが入っていますが、タイカレーよりもずっと濃厚、それ程辛くは無いですが
香辛料が複雑に入り牛肉のコクに負けない味となっており、本当に後を引く美味しさです。

更に昨年、今度は別のランキングで、日本の豚骨ラーメンやタイのトムヤムクンなどを上回り
スープ料理部門で世界一美味しいとされたのが「ラウォン」というスラバヤ地方の名物料理です。
木の実を使い真っ黒な見た目ですが、牛肉をメインに、レモングラスや生姜、唐辛子などの
スパイスを加えた少し酸味の効いた優しい味で、こちらも日本にはない美味しさです。
(当方はスラバヤで有名店をハシゴしてしまいました。)

他にもデザート揚げ物部門で世界一となった「ピサンゴレン」や上級者向けの「コブラサテ」
など、日本では余り知られていない料理も有りますので、是非当地に来られた際には
チャレンジ頂ければと思います。

イーストジャカルタ工業団地/吉田

ルンダン

ラウォン

バングラデシュ経済特区/世界最大のNGO BRACグループとのMoUを締結

2024年64日、バングラデシュ経済特区(BSEZ)は、世界最大のNGOであるBRACグループ、バングラデシュ経済特区庁(BEZA)、住友商事株式会社含む4社間でMoUを締結しました。

MoUBSEZで働く従業員に向けた教育支援やファイナンスなどの新規事業創出、BSEZ周辺の地域社会への支援の共同検討を目的としたものです。尚、BRACグループとして、民間企業との斯様な協業は初の取り組みとなります。

MoU締結を記念して、同日ダッカ市内で式典が開催され、BRACグループの常務取締役であるアシフ・サレー氏、BEZAのハルン長官らが出席されました。式典ではアシフ・サレー氏から、今後の周辺地域発展への期待と、住友商事及びBSEZと協業することへの喜びの言葉を頂きました。

BSEZは、BRACグループのネットワークと機能を掛け合わせることで、地域の持続可能な発展と新たなビジネス機会の創出に向けて取り組んでまいります。

 

 

*BRACグループは1972年設立。職員数12万人を超える世界最大のNGO。傘下に金融(銀行・モバイルペイメント)、通信、食品・服飾などを抱え、NGO運営コストの大半を子会社からの収益で経営するバ国最大規模のNGO財閥。