【特別コラム】 プラボウォ新政権の発足~「黄金のインドネシア」に向けて

インドネシアでは、1020日にプラボウォ・スビヤント氏が大統領に就任しました。
プラボウォ氏は、スハルト権威主義体制下のエリート軍人で、前回と前々回の大統領選で
ジョコ前大統領に敗れましたが、今年2月の大統領では3度目の正直で勝利しました。
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歳ですが、壮健でエネルギッシュなリーダーであり、大統領選後、早速に活発に外遊を行い、
日本や中国を含む各国のリーダーたちと会談しました。

プラボウォ新大統領は、ジョコ前大統領の経済重視の路線を受け継ぎ、2045年に高所得国入りを目指す
「黄金のインドネシア2045」というビジョンの達成を目指すと強調しています。
同時に、「強く、独立し、公正で繁栄した国家」を追求するとしており、
食糧安全保障やエネルギー自給率の向上、国民の健康の増進などを重要な政策課題として掲げ、
給食の無償化、公務員の給与の引き上げ、低所得層支援などを進める方針です。
外交面では、インドネシアの伝統である非同盟主義、全方位外交を掲げていますが、
地政学・安全保障への関心が高く、インドネシアの国際的地位を向上させながら、
日本や米国との関係も強化する意向とみられています。

新政権の閣僚やアドバイザーは、大統領選後からすでに次期政権を見据えた人事が行われていたことも
あり、スリ・ムリヤニ財務相をはじめとする主要メンバーは留任しました。
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月の大統領選でプラボウォ大統領を支持した7政党に加え、最大政党の闘争民主党も政権への支持を
表明しており、オール与党体制となっています。インドネシア経済は5%台の堅調な成長を続けており、
今後も安定的な発展が見込まれますが、プラボウォ大統領は8%超の成長という目標を掲げています。
そうした野心的な目標がどこまで現実的なのか、強権的な政治運営や資源ナショナリズムの一層の強まり、財政赤字の拡大などを危惧する声もありますが、インドネシアの国際的な存在感が高まる中、
強力なリーダーシップで東南アジアの大国をさらなる発展に導くことが期待されています。

住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト 石井順也
https://www.scgr.co.jp/analyst/junya_ishii/

【今月のコラム】~インドネシアのグルメ情報~

皆様、いつもお世話になっております。インドネシア・イーストジャカルタ工業団地/吉田です。
さて今回は少し柔らか目に、インドネシアのグルメ情報に付いてご紹 介したいと思います。
と言ってもナシゴレンやサテといった初心者向けではなく、少し中級者向け、かつ世界でも
注目されているインドネシア料理をご紹介します。

先ずは「ルンダン」という牛肉の煮込み料理です。数年前にCNNで世界一美味しい料理に選ばれ、
日本でも一時期牛丼チェーン店で発売された事でご存じの方も居られると思います。
ココナツが入っていますが、タイカレーよりもずっと濃厚、それ程辛くは無いですが
香辛料が複雑に入り牛肉のコクに負けない味となっており、本当に後を引く美味しさです。

更に昨年、今度は別のランキングで、日本の豚骨ラーメンやタイのトムヤムクンなどを上回り
スープ料理部門で世界一美味しいとされたのが「ラウォン」というスラバヤ地方の名物料理です。
木の実を使い真っ黒な見た目ですが、牛肉をメインに、レモングラスや生姜、唐辛子などの
スパイスを加えた少し酸味の効いた優しい味で、こちらも日本にはない美味しさです。
(当方はスラバヤで有名店をハシゴしてしまいました。)

他にもデザート揚げ物部門で世界一となった「ピサンゴレン」や上級者向けの「コブラサテ」
など、日本では余り知られていない料理も有りますので、是非当地に来られた際には
チャレンジ頂ければと思います。

イーストジャカルタ工業団地/吉田

ルンダン

ラウォン

バングラデシュ経済特区/世界最大のNGO BRACグループとのMoUを締結

2024年64日、バングラデシュ経済特区(BSEZ)は、世界最大のNGOであるBRACグループ、バングラデシュ経済特区庁(BEZA)、住友商事株式会社含む4社間でMoUを締結しました。

MoUBSEZで働く従業員に向けた教育支援やファイナンスなどの新規事業創出、BSEZ周辺の地域社会への支援の共同検討を目的としたものです。尚、BRACグループとして、民間企業との斯様な協業は初の取り組みとなります。

MoU締結を記念して、同日ダッカ市内で式典が開催され、BRACグループの常務取締役であるアシフ・サレー氏、BEZAのハルン長官らが出席されました。式典ではアシフ・サレー氏から、今後の周辺地域発展への期待と、住友商事及びBSEZと協業することへの喜びの言葉を頂きました。

BSEZは、BRACグループのネットワークと機能を掛け合わせることで、地域の持続可能な発展と新たなビジネス機会の創出に向けて取り組んでまいります。

 

 

*BRACグループは1972年設立。職員数12万人を超える世界最大のNGO。傘下に金融(銀行・モバイルペイメント)、通信、食品・服飾などを抱え、NGO運営コストの大半を子会社からの収益で経営するバ国最大規模のNGO財閥。

バングラデシュ経済特区 ブータン国王ご来臨

2024年327日にワンチュク・ブータン国王陛下がバングラデシュ経済特区(BSEZ)へご来臨されました。ブータン王国としてバングラデシュ北部に経済特区の開発を検討しており、先行するG2Gの経済特区としてご視察頂いたものです。

当日は岩間駐バングラデシュ特命全権大使、国際協力機構(JICA)市口バングラデシュ事務所長、バングラデシュ経済特区庁(BEZA)ハルン長官らが同席。BSEZ社長の河内より、事業説明を実施致しました。ワンチュク国王陛下からはBSEZのインセンティブ、他ASEAN諸国と比較した場合の優位性、工業団地のインフラの質など幅広いご質問が寄せられ、日本国大使館、BEZA関係者と共に活発な意見交換が行われました。

BSEZでの式典・打合せの後には、BSEZ第一号ご入居企業であるSinger Bangladesh Limited社の工場を訪問し、同社の冷蔵庫の生産ライン現場もご視察されました。

ワンチュク国王から、BSEZの事業成功に向けた期待や労いのお言葉を頂き、BSEZ関係者一同、事業に対する想いを改めて強くした次第です。今後もバングラデシュの経済成長に合わせて高まるモノづくりの需要に応えながら、同国の豊かさと夢の実現に貢献して参ります。

ご関心ございましたらお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先:scip-info@sumitomocorp.com  

大阪府、大阪産業局との第二・第三タンロン工業団地に関する協定の更新

大阪府ならびに公益財団法人 大阪産業局と、大阪府内企業のベトナムにおける事業展開を支援することを目的に、当部が運営するベトナム第二タンロン工業団地・第三タンロン工業団地へ新規入居する府内企業に特化したサポートを導入する旨の協定を更新しました。詳しい内容は以下リンクよりご覧ください。

 

■大阪府、大阪産業局との第二・第三タンロン工業団地に関する協定の更新
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2024/group/20240315

 

Sumitomo Corporation, along with the Osaka Prefectural Government and the Osaka Business Development Agency, have renewed their agreement to provide dedicated support for companies in Osaka Prefecture looking to move into two sites in Vietnam that are operated by Sumitomo Corporation, Thang Long Industrial Park II and III. Read more in detail below.

 

Renewal of Agreement with Osaka Prefecture and Osaka Business Development Agency for Thang Long Industrial Parks II and III
https://www.sumitomocorp.com/en/jp/news/topics/2024/group/20240315

(2/18申込〆切)大阪・関西 ベトナムビジネスセミナー開催のご案内

【締切間近】大阪・関西 ベトナムビジネスセミナーのご案内

この度、既に大阪府と住友商事株式会社との間で締結している府内企業の工業団地進出支援に係る協定書に、ベトナムの新たな工業団地を加えることとなりました。

これを機に、ベトナムにおけるビジネスをテーマとして、「大阪・関西 ベトナムビジネスセミナー~東南アジアへの事業展開支援もご紹介!~」と題するセミナーを対面にて開催致します。

大阪・関西の企業の皆様を対象に、ベトナム国内の最新情報、並びに当社における工業団地事業についてご紹介致します。

 

《以下詳細》

 大阪・関西 ベトナムビジネスセミナーご案内状

お申込みはこちらから

 

お申込みは2/18(日)までとなっております。皆様のご参加をお待ちしております!

【製造DX】moganadx導入事例

 

 

 

moganadxは製造業の工場のデータ見える化・分析を行うDXサービスです。

紙帳票を電子化することで入力の手間を省き、電子化されたデータを分析することで工場経営のKPI改善に貢献します。

 

導入事例ページでは、様々な企業にmoganadxを導入した事例をご紹介しています。

以下より詳細をご覧いただけます。

導入事例 | moganadx

バングラデシュ経済特区 近隣小学校への教育機会の提供を開始

バングラデシュ経済特区(BSEZ)は、入居企業の皆様と共同で取り組むCSR活動の一環として、BRAC Kumon Limited(以下BRAC Kumon社)と連携し、近隣の小学校であるSonpara schoolへタブレットで学習する公文式学習サービス(KUMON CONNECT)の提供を開始しました。

KUMON CONNECThttps://www.youtube.com/watch?v=KKFVP9_j8Dw

2023年1128日に行われたオープニングセレモニーでは、岩間駐バングラデシュ特命全権大使、Bangladesh Economic Zones Authority (BEZA) Harun長官、他皆様ご臨席のもと、KUMON CONNECTで使用するタブレットの寄贈、生徒によるデモンストレーションを行いました。

12月12日には、KUMON CONNECTで学習する生徒の両親をBSEZに招待し、公文式教育の理念や工業団地が周辺地域に果たす役割りについて説明・意見交換を行いました。

BRAC Kumon社と共に、バングラデシュの子どもたちに対し、持続的な教育が提供できることを目指して参ります。

バングラデシュ経済特区One Stop Service Center開所式典開催

2023年1128日、バングラデシュ経済特区(BSEZ)にて、バ国経済特区庁のOne Stop Service CenterOSSC)の開所式が開催され、岩間駐バングラデシュ特命全権大使やBEZA Harun長官など日バ政府関係者をはじめとする50名以上の関係者にご臨席頂きました。

バングラデシュ初となる経済特区内のOSSCにて、BSEZ入居企業や海外投資家は会社設立や投資許認可、操業許可、外国人駐在員の就労許可 など、必要となる手続きを行うことができるようになり、今後、海外投資家の新規事業の立ち上げや入居企業の事業運営のより一層の円滑化が期待されます。

OSSCを通じ、ご入居企業様の操業の一助となるべくサポートしてまいります。

「バングラデシュ貿易・投資サミット」におけるバングラデシュ経済特区(BSEZ)登壇とMOU締結

2023年723日 西村経済産業大臣のバングラデシュ訪問にあわせて開催された「バングラデシュ貿易・投資サミット」(約300名が参加)にて、当社バングラデシュ経済特区(BSEZ)河内社長が登壇し、工業団地の概要紹介に加え、盛況なお引合状況と更なる拡張開発について説明を行いました。

また同サミットでは、ご進出を検討頂いている株式会社アイリス様とBSEZへのご進出に関するMOUBSEZ近隣小学校の教育機会提供に向けたBRAC Kumon Limited様(BRAC公文社)との取り組みに関するMOUを、西村経産大臣の面前にて締結致しました。

BRAC公文社との取り組みは、BSEZCSR活動の一環として、工業団地近隣の子どもたちの夢や豊かさに繋がる取り組みとすべく、取組んで参ります。尚、今回はデジタル教材(Kumon Connect)を通じた教育機会の寄付を行う為、バングラデシュ政府/ ICT省・教育省とも連携しながら推進していく予定です。

  

(左)株式会社アイリス様とBSEZへのご進出に関するMOUを締結

(右)BRAC Kumon Limited様とBSEZ近隣小学校への教育機会提供に向けたMOUを締結