【特別コラム】 新たな体制の下、大胆な改革とさらなる高成長を目指すベトナム

2024年のベトナムの実質GDP成長率は前年比+7.1%に上りました。前年(+5.1%)から大幅に加速し、政府目標(+6.8~7.0%)を上回る好調な結果となりました。通年での成長率が7%を超えるのは、コロナ禍の反動で+8%に上った2022年以来であり、1人当たりGDPは4,700ドルに達しました(下図参照)。ベトナム共産党は2021年の党大会で、2025年に1人当たりGDPを4,700~5,000ドルを目指すと宣言しましたが、その目標を1年前倒しで達成したことになります。

ベトナムの経済成長の大きなドライバーになっている輸出は、今後、米トランプ政権の保護主義的政策により、成長のペースが緩やかになる可能性があります。ベトナムは米国にとって主要な貿易赤字国の一つであり(2024年の貿易統計では中国、メキシコに次いで3位)、トランプ大統領は声高にベトナムを批判しています。米国との関係をどのようにマネージするかはベトナムにとって大きな課題の一つになるでしょう。一方、国内での消費と投資については、今後も堅調な拡大が見込まれます。海外からの投資も、トランプ政権の対中強硬政策により、脱中国シフトが続くことで、やはり堅調な拡大が続くとみられます。こうした状況を受け、先月、国会は、2025年の実質GDP成長率の目標を+8%以上に引き上げることを承認しました。

ベトナムでは、昨年8月、トー・ラム新書記長を中心とする新たな体制が発足しました。亡くなったチョン前書記長の体制下では、政争が激化し、党・国家の中枢にある幹部たちの辞任が相次ぎましたが、指導部が固まったことで、政治情勢は安定したとみられています。新たな体制は、腐敗の撲滅とともに、省庁の統合や公務員の削減など、統治機構の合理化を大胆に進め、また南北高速鉄道や原子力発電所の開発など、これまで中断していた大型プロジェクトを再稼働させようとしています。トランプ政権の関税政策に対処しつつ、来年に5年に一度の党大会を控える中、積極的な政策によってさらなる成長を目指す姿勢がうかがえます。一時的に行政手続きなどに影響が出る可能性はありますが、長期的には、ベトナムの投資先としての魅力がさらに高まることが期待されます。

 

住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト 石井順也
https://www.scgr.co.jp/analyst/junya_ishii/

【今月のコラム】~イベトナムのテト(旧正月)について~

ベトナムのテト(旧正月)は特別だ。ベトナムの祝祭日は少なく、年間稼働日が他諸国と比しても多いことは製造業にとっても
コスト競争力が高く、投資環境として有利になるのだが、個人ベースで考えればお休みは多いに越したことはない。
テトはベトナムで、貴重かつ最大の連休であり、みんなの気持ちが浮足立つのも仕方ないと思えてくる。

タンロン工業団地では社員総出で、地域の寺院やパゴダに初詣に行くことが恒例行事になっており、
会社のバスにみんなで乗ってお参りに行った。タンロン工業団地から車で15分、ハノイのメイリン地区にハイバーチュン寺院が
ある。ハイバーチュンは、二人の(ハイ)チュン姉妹という意味で(バーは女性の敬称)、西暦40年当時ベトナム北部は後漢の
支配下にあり、そこで起こった内乱を指導した英雄である。圧政に反発して果敢に戦った女性姉妹のハイバーチュンは、
ベトナムのジャンヌダルクとも呼ばれるそうで、毎年旧暦の2月3日~6日にはお祭りが開かれる。
今年の初詣の日は偶々旧暦2月6日にあたり、寺院でも何やら催し物が開かれていた。
一緒に行った社員の50歳代の女性は、「私は中学生時代からこのお祭りに来ていて、テト明け初日の学校だったんだけど、
友達と一緒に学校さぼって自転車に乗って、1時間かけてここまで来たのが思い出だわ。」とやんちゃなエピソードを楽しそうに
披露してくれました。ベトナムは豊かになり、都市化も進んで街並みは変わっていきますが、
テトの盛り上がりや風習はいつまでも変わらないのだろう。

 

タンロン工業団地 / 川辺

ハノイ市内にあるハイバーチュン通り


初詣に訪れる


入り口


像に乗って戦うチュン姉妹


何やら催し物


ここでも催し物


派手な衣装

バングラデシュ経済特区 (BSEZ) / Singer Bangladesh Limited の開所式

2025年1月30日、BSEZの第一号入居企業であるSinger Bangladesh Limitedの開所式が開催されました。同社はトルコの最大財閥であるKocグループ傘下の家電メーカーであり、主にバングラデシュ国内市場向けに冷蔵庫やテレビ等を製造しています。開所式には駐バングラデシュトルコ大使、バングラデシュ投資開発庁・バングラデシュ経済特区庁長官、駐バングラデシュ日本国公使など政府関係者も参加され、盛大に執り行われました。

本式典は、バングラデシュ、トルコ、日本3国間による経済協力の新たな一歩を象徴するものです。BSEZはSinger Bangladesh Limitedをはじめとした入居企業への支援を通じ、バングラデシュの経済・産業の発展に寄与してまいります。

【今月のコラム】~インドの「なんでだろう?」~

MIPCの大井です。去年の4月よりマニラからチェンナイへ移駐しました。

気づけばもうすぐで当地に1年、海外生活が4年目に入ります。

「インドよりフィリピンが良かったでしょう、大変ですね。」こんなことをよく言われますが、

実は私にとってはそうでもなくて。良いところですよ、チェンナイ。

エンジョイするコツがありますので共有いたします。

 

「なんでだろう?」5歳の息子がよく言う言葉です。結構おすすめでして、次のように使います。

・雨が降ったらすぐ学校が休校になる。なんでだろう。

・外国人登録に必要な書類を全部提出しても追加資料が求められる。なんでだろう。

・素晴らしい木彫りのある、精巧な寺院、家具、建物がたくさんあるのに道路ががたがた。なんでだろう。

・ゼロスパイシーと言って注文したパスタが辛くて子供が食べられない。なんでだろう。

 

ほら、悩むのがばかばかしくなりませんか。最後のは子供が困るので、お店には申し訳ないですが

パスタは作り直してもらっています。

 

いろいろありますが、みんな同じ状況で力強く生きていますし、治安が良いし、人は控えめ穏やかで

やさしいし、新鮮な野菜果物・海鮮が入手できるし、緑が多くて天気が良いし、カレーがおいしいし。

あとは北部と比べて南部(チェンナイ)は文化的なところも意外と日本に似ているものがあり

(と言いますか当地が起源なのだろうなと思うものも多くておもしろい)。

他にも書ききれないくらい良いところがたくさんありますので、直接お話できればと思います。

 

是非一度見に来てください、お待ちしております。

 

オリジンズ・チェンナイ工業団地/大井

 

きれいな地下鉄


広大な学校キャンパス


立派な寺院


意外と米です(南部米文化特有のドーサという食べ物)


港街です


17時すぎに会社で出てくる 新鮮なフルーツ


そりゃ休校になるわ

【特別コラム】ユヌス暫定政権の下、改革と総選挙の準備を進めるバングラデシュ

バングラデシュでは、8月にハシナ首相が辞任し、ムハマド・ユヌス首席顧問率いる暫定政権が発足しました。6月に裁判所が公務員採用の優遇枠を復活させる判決を言い渡したことで抗議デモが発生し、それがハシナ首相の辞任を求める大規模な抗議活動に発展したことで、同首相は辞任を余儀なくされ、インドに逃れました。突然の事態でしたが、グラミン銀行の創設者で2006年にノーベル平和賞を受賞したユヌス博士が首席顧問に就任し、暫定政権が迅速に発足したことで、状況は安定し、治安の悪化や経済の混乱も短期間で収まりました。米国やEU、中国、インドなど諸外国は暫定政権への支持を表明し、日本も民主的な政権移行のプロセスを支えるとの立場を強調しています。

バングラデシュでは過去に4回、選挙で選ばれた政権の任期が終了した後、次の政権に移行する間に暫定政権が発足しています。ユヌス首席顧問は今月中旬、2025年末か2026年前半までに総選挙を実施する可能性があると述べました。選挙を行うにあたっては、有権者名簿を作成し、選挙制度の改革などを行う必要があると説明されています。暫定政権は複数の委員会を立ち上げ、選挙制度のみならず、憲法や司法制度などの見直しを行っています。時間がかかりますが、国民から高い支持を受けているユヌス氏がトップに立って改革を進めることは、長期的なバングラデシュの発展にとってプラスになると考えられます。米欧をはじめとする国際社会から広い支持を受けていることもポジティブな変化といえます。

バングラデシュの経済は、新型コロナ禍によって2019年度(20197月~20206月)には成長率が前年度比+3.5%に低下しましたが、2020年度には+6.9%に回復し、その後は+57%台の成長を続けています。2024年度も、上記政権交代の混乱があったにもかかわらず、IMFは+5.4%の成長を見込んでいます。当面の課題は高インフレと外貨準備の維持です。インフレは10月時点で前年同月比+10.9%と高い水準が続いていますが、一時期よりも大幅に低下しており、今後も鈍化が見込まれます。外貨準備については、IMFの支援を受けながら、最低限必要な水準を維持しています。暫定政権が取り組むべき課題は多いですが、この機会にガバナンスを改善し、改革と選挙を経て、さらに力強い発展に向かうことを期待したいところです。

住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト 石井順也
https://www.scgr.co.jp/analyst/junya_ishii/

【今月のコラム】~休日の過ごし方in Dhaka~

皆様こんにちは!BSEZの早田です。

 ダッカは12月中旬から短いWinter seasonが始まり、朝夕は15度前後と少し冷えてきました。ダッカの人たちはダウン、ニット帽、マフラーなど、ばっちりな冬コーデとともに季節を楽しんでいます。

今回のコラムでは少々ベタなテーマに聞こえるかと思いながら、ご出張で来られた方から必ずご質問を頂く「休日の過ごし方in Dhaka」をご紹介させて頂きます。

 当方の休日は大体半分は日本人駐在員と、残りの半分はBSEZスタッフやその友人を始めとするローカルの友人と過ごしています。

 ①日本人駐在員との休日

【ゴルフ、レストラン・カフェ巡り、宅飲み、カラオケ大会etc.

ダッカには在留日本人が1,100人前後おります。弊社の拠点がある他東南アジア諸国の首都と比較すると日本人コミュニティは小さめだからこそ、会社や年代を跨いだ密で温かいコミュニティとなっています。

レストランやカフェもやはり豊富とは言い難いですが、だからこそ新しいお店が開拓できた際にはすぐに日本人コミュニティでも自然と話題になり、一時Hot spotになれば行かずにはいられません。

 午前中をダッカ市内のゴルフ場でラウンドし、市内のレストランでランチをした後、駐在員の自宅での飲み会(宅飲み)という流れも定番で、宅飲みではカラオケをしたりカードゲームをしたり、麻雀に明け暮れる方も。

 またダッカ市内には無料の画廊が複数あり、タイムリーな風刺画が展示されたり、国内ののどかな風景の絵画が展示されるためよく鑑賞に行っています。

 

 

レストラン


最近焼肉屋さんができました!


500名超が集まる日本人会春祭り


ゴルフ場


ホームパーティーの定番


美術館

 

②ローカルの友人との休日

【雑貨屋さん・生地屋さん巡り、Old Dhaka・大学キャンパス散策、Neo日本食レストラン巡りetc.

縫製業が非常に盛んなバングラデシュでは生地屋さんが充実しています。市内のマーケットでは生地を選んで同ビルのテーラーに持っていき、サリーやワンピースを非常に安く作ることができます。

 Old Dhaka(海外駐在員が多く住むエリアよりも少し南の古き街並みが残るエリア)や大学キャンパスの散策の中では甘いミルクティーを一日に3度も4度も買ってはそこでおしゃべりしたり、キャンパス内の公園で遊んだり、文化祭のようなイベントに出向いて学生が作った伝統工芸やコンサートを鑑賞したり。

 またバングラデシュの親日愛は深く、Neoな日本食レストランも複数あります。少しバングラスパイスの入った日本食レストラン巡りも楽しみの一つです。

左から生地屋さん、雑貨屋さん、ミルクティー、大学キャンパス内公園、NEO日本食

観光本もあまりなく、観光地として有名なところもあまり思いつかないようで、色々な楽しみ方がございますので、ご出張の際には是非満喫していただきたいと思います。駐在員一同お待ちしております!

バングラデシュ経済特区(BSEZ)/ARTNATURE BANGLADESH LTD.の地鎮祭実施について

2024年1112日、BSEZに入居するARTNATURE BANGLADES LTD.の地鎮祭が執り行われました。同社はフィリピンに次ぐ2か国目の製造拠点として、かつら製品等の製造を予定しています。地鎮祭にはARTNATURE BANGLADES LTD. 荻原Managing Directorらがご参加され、イスラム式の安全祈願が執り行われました。

バングラデシュは、豊富な人材と経済成長に伴うモノ造りの需要の高まりから、製造業の投資先として有望視されています。BSEZでは現在も製造業の視察を多数受け入れておりますので、ぜひご視察ください。

BSEZは国際水準のインフラ供給と入居企業の支援を通じて、引き続き同国の産業の発展・多角化、雇用創出に寄与してまいります。 

 

インド/オリジンズ・チェンナイ工業団地 第二期拡張開発を開始

インド タミルナドゥ州チェンナイにて開発・運営するオリジンズ・チェンナイ工業団地につき、第二期拡張開発を開始いたします。

詳細は以下リンクよりご覧ください。

https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2024/group/20241212

区画や販売開始時期等のご質問に関してましては、以下アドレス宛にお問い合わせいただけますと幸いです。

お問い合わせ先:scip-info@sumitomocorp.com

【今月のコラム】フィリピンのクリスマス

First Philippine Industrial Parkの栗生です。
今回はフィリピンのクリスマスについて紹介します。フィリピンは『クリスマスを世界一楽しむ国』と言われていて、世界で最も長いクリスマスシーズンとして知られています。フィリピンのクリスマスシーズンは9月から始まります。この長期間の祝いは9月から12月までの月名が「ber」で終わることに由来し「バー・マンス」(Ber Months)と呼ばれています。

フィリピンのクリスマスの歴史は、16世紀にスペインの宣教師がキリスト教を広めたことに始まります。スペイン統治時代にクリスマスの祝いがフィリピンの文化に深く根付くようになりました。現在でも、フィリピンのクリスマスではスペイン時代の影響を色濃く受けた伝統が数多く見られます。

まず、クリスマスの飾り付けとして有名な「パロール(Parole)」と呼ばれる星形のランタンはキリストの生誕の地とされているヨルダン川西域のベツレヘムの星を象徴しており、家々や街角に飾られます。夜になると、街全体が幻想的な光に包まれ、クリスマスの魔法が感じられます。

12月16日から24日までの9日間連続で行われる早朝のミサ「シンバン・ガビ(Simbang Gabi)」は、このミサに参加することで、願いが叶うと信じられています。家族や友人と一緒に教会に通い、信仰を深める時間は、フィリピンのクリスマスのハイライトの一つです。フィリピンのクリスマスにおいて非常に重要な宗教行事です。

24日のクリスマスイブの夜には、家族や親しい友人で集まり「ノチェ・ブエナ(Noche Buena)」と呼ばれる盛大な祝宴が行われ、伝統的な料理を楽しみます。レチョン(豚の丸焼き)、ハモン(ハム)、ケソ・デ・ボラ(ボールチーズ)などの伝統的な料理を楽しみます。
この祝宴は、フィリピンの豊かな食文化を感じることができる特別な時間です。(ちなみに、ノチェ・ブエナはスペイン語で「おやすみなさい」若しくは「神聖な夜」という意味です)

また、フィリピンのクリスマスキャロル(クリスマスに歌われる讃美歌)も独特で、子供から大人まで幅広い年齢層が楽しむ伝統的な行事です。キャロラーは家々を訪れてクリスマスソングを歌い、お礼にお菓子やお金をもらうことが一般的です。この活動はコミュニティの結束を強め、クリスマスの喜びを共有する大切な機会です。

これらの特徴が、フィリピンのクリスマスを他の国と一線を画すものにしています。
フィリピンのクリスマスは、長期間にわたって家族や友人と過ごす特別な時間であり、伝統的な行事や飾り付け、豊かな食文化が融合しています。

これらの歴史と伝統が結びつき、フィリピンのクリスマスは他の国とは一味違った特別なものとなっています。

First Philippine Industrial Park 栗生

【特別コラム】 プラボウォ新政権の発足~「黄金のインドネシア」に向けて

インドネシアでは、1020日にプラボウォ・スビヤント氏が大統領に就任しました。
プラボウォ氏は、スハルト権威主義体制下のエリート軍人で、前回と前々回の大統領選で
ジョコ前大統領に敗れましたが、今年2月の大統領では3度目の正直で勝利しました。
73
歳ですが、壮健でエネルギッシュなリーダーであり、大統領選後、早速に活発に外遊を行い、
日本や中国を含む各国のリーダーたちと会談しました。

プラボウォ新大統領は、ジョコ前大統領の経済重視の路線を受け継ぎ、2045年に高所得国入りを目指す
「黄金のインドネシア2045」というビジョンの達成を目指すと強調しています。
同時に、「強く、独立し、公正で繁栄した国家」を追求するとしており、
食糧安全保障やエネルギー自給率の向上、国民の健康の増進などを重要な政策課題として掲げ、
給食の無償化、公務員の給与の引き上げ、低所得層支援などを進める方針です。
外交面では、インドネシアの伝統である非同盟主義、全方位外交を掲げていますが、
地政学・安全保障への関心が高く、インドネシアの国際的地位を向上させながら、
日本や米国との関係も強化する意向とみられています。

新政権の閣僚やアドバイザーは、大統領選後からすでに次期政権を見据えた人事が行われていたことも
あり、スリ・ムリヤニ財務相をはじめとする主要メンバーは留任しました。
2
月の大統領選でプラボウォ大統領を支持した7政党に加え、最大政党の闘争民主党も政権への支持を
表明しており、オール与党体制となっています。インドネシア経済は5%台の堅調な成長を続けており、
今後も安定的な発展が見込まれますが、プラボウォ大統領は8%超の成長という目標を掲げています。
そうした野心的な目標がどこまで現実的なのか、強権的な政治運営や資源ナショナリズムの一層の強まり、財政赤字の拡大などを危惧する声もありますが、インドネシアの国際的な存在感が高まる中、
強力なリーダーシップで東南アジアの大国をさらなる発展に導くことが期待されています。

住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト 石井順也
https://www.scgr.co.jp/analyst/junya_ishii/