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ユニット員インタビュー

海外進出支援なら住友商事ユニット員インタビュー一覧入居企業の成功に伴走する、住友商事の工業団地事業
2026.08.04

入居企業の成功に伴走する、住友商事の工業団地事業

―「土地を売って終わり」ではない、長期的なパートナーとしての価値―

海外進出は、企業にとって社運を賭けた大きな意思決定です。進出先の決定にあたっては、土地や建物だけではなく、投資環境、インフラ、人材確保、許認可対応、更には政治・経済・社会情勢まで、さまざまな要素を見極める必要があります。住友商事は35年以上にわたり工業団地事業に取り組み、アジア6カ国でご入居企業の海外進出と事業成長を支えてきました。私たちが大切にしているのは、「契約はお付き合いのはじまり」という考え方です。土地を提供するだけではなく、ご入居企業が安心して事業に挑戦し、成長できる環境を整えることに取り組んできました。本記事では、工業団地ユニットを率いる福田ユニット長に、工業団地事業に込める想い、住友商事ならではの価値、そしてこれから海外展開を検討する製造業の皆さまへのメッセージを聞きました。

名前

福田 繁夫

経歴

1997年に住友商事へ入社。物流本部で経験を積んだ後、ドイツでの事業会社出向を経て、2003年より工業団地事業へ。ベトナム、フィリピン、ミャンマーなど複数国の工業団地事業に携わり、営業・開発・運営の現場経験を重ね、2023年より工業団地ユニット長として、事業全体の推進を担う。

「契約は、お付き合いの始まり。入居企業の成功を支えることが、

私たちの工業団地事業の原点です。」

テーマ1:現場で培った原点と、ご入居企業への想い

これまでの経歴と、工業団地事業に携わるようになったきっかけを教えてください。

入社後は物流本部に配属され、日本から海外への輸出を担当しました。その後、ドイツの物流事業会社への出向を経て、2003年に海外工業団地部へ異動しました。当時の海外工業団地部は、現場に深く入り込みながら結果を出していく強い結束力と独特の熱量があり、異動を聞いた時は正直驚いたことを覚えています。しかし、ベトナムのタンロン工業団地への駐在を通じて、営業・開発・運営に携わる中で、この事業の面白さと奥深さに引き込まれていきました。

工業団地は単なる不動産ではありません。ご入居企業の進出や操業を支え、その国の産業発展や雇用創出に貢献する事業です。ご入居企業・行政・地域社会など、多くの関係者と力をあわせながら産業基盤を築いていく。そのダイナミズムに大きな魅力を感じました。

その後、フィリピンやミャンマーでの駐在を通じて、国ごとの課題やご入居企業のお悩み、現場で求められる支援のあり方を学んできました。国や時代によって課題は異なりますが、「ご入居企業の成功を支えること」、そして「進出先の国や地域の豊かさと夢の実現に貢献すること」という原点は変わりません。一会社員ではありますが、事業を通じてご入居企業の成長や成功に携わり、その結果として相手国の発展に少しでも貢献できることに大きなやりがいを感じています。またこの仕事は日本と相手国、そして日本人と現地の人々をつなぐ役割でもあります。二国間の関係深化に微力ながら貢献できることも、この事業ならではの面白さであり、幸せを感じています。振り返れば、自ら希望して飛び込んだ事業ではありませんでしたが、気が付けば20年以上携わってきました。それだけ魅力のある仕事だったのだと思います。

これまでの入居企業との関わりで、大切にされてきたことはありますか。

製造業の皆さまにとって、海外投資は社運を賭けた大きな意思決定です。私たちは自分たちの工業団地だけを説明するのではなく、その国の投資環境はもとより、政治・経済・歴史や文化、国民性などを お客様にしっかりとお伝えし、納得感をもって投資判断いただけるよう心掛けてきました。また、当社は6カ国で工業団地を開発・運営しており、お客様の事業戦略に応じて、最適な立地や進出先をご提案できることも強みの一つです。私たちに仕事は、ご入居企業を誘致して終わりではなく、むしろそこがスタートです。進出後にご入居企業が安定して操業し、事業として成功することが何より重要です。そのため、良い面だけではなく、課題やリスクについても率直にお伝えしながら、お客さまとの信頼関係を築いていくことを大切にしています。ご入居企業が事業を拡大し、雇用を増やし、何十年にもわたって操業を続けていただく。そうした姿を見ることが、私たちにとって何よりの喜びです。

テーマ2:住友商事の工業団地が選ばれる理由

工業団地ビジネスは不動産事業と見られがちですが、住友商事が長年この事業に取り組み続けている理由は何でしょうか。

源流にあるのは、1990年にインドネシアで工業団地事業を始めた先人たちの想いです。当時から大切にしてきたのは、「契約はお付き合いの始まり」であり、進出先の国や地域の発展に貢献するという考え方でした。ご入居企業が安定して生産活動を続け、事業として成長していくためには、電気・上下水、通信といったインフラ整備だけではなく、行政対応や操業支援も欠かせません。わたしたちはこうしたハード・ソフトのインフラを通じてご入居企業の成長を支えています。そして、ご入居企業の成功が産業の発展や雇用創出に繋がり、この好循環こそが、当社が工業団地事業に取り組み続けている理由です。

他の工業団地デベロッパーと比べたとき、住友商事ならではの価値はどこにありますか。

住友商事の強みは、総合商社として多様な事業領域を持っていることです。工業団地事業そのものは、土地を開発し、インフラを整え、運営する仕事です。しかし、ご入居企業にとって必要となるのは、それだけではありません。原材料や部材の調達、物流、金融、各種サービスなど、ものづくりを支える周辺領域は多岐にわたります。

総合商社であるからこそ、工業団地を単なる「場所」として提供するのではなく。社内のさまざまな 部門やパートナーと連携しながら、ご入居企業の生産活動を幅広く支援することができます。工業団地を入り口として、お客様が抱えるさまざまな課題の解決に取り組めることは、他の工業団地デベロッパーにはない強みだと考えています。私たちは、工業団地という「器」を整えるだけでなく、その中で ご入居企業が安心して事業を広げ、成長できる環境をつくることを目指しています。

「土地を提供して終わりではなく、ご入居企業が事業を育てていく過程に寄り添う。

そこに、住友商事が工業団地を手掛ける意味があります。」

テーマ3:社会課題、脱炭素、そして変化するものづくりへの対応

脱炭素やサステナビリティへの関心が高まる中、工業団地の開発・運営ではどのような取り組みを重視していますか。

ESGという言葉が一般的になる以前から、私たちは進出先の国や地域が抱える社会課題に向き合ってきました。ベトナムでは地域間格差への対応、ミャンマーでは工業化への期待、バングラデシュでは産業の多角化など、国ごとに求められる役割は異なります。

われわれが共通しているのは、法令遵守を徹底し、周辺地域にも安心して受け入れていただける工業団地の開発・運営です。工業用水の供給、排水処理、環境基準への対応、騒音・振動・安全対策など、 事業の基盤となる取り組みを着実に積み重ねてきました。近年は脱炭素化への関心も高まっており、再生可能エネルギーの導入など、ご入居企業が抱える新たな課題にもこたえていかなければなりません。社会やご入居企業のニーズが変化する中で、工業団地に求められる価値も進化していると感じています。

円安や国際競争の激化など、製造業を取り巻く環境が変わる中で、工業団地事業として変えていく部分と、守り続ける部分は何でしょうか。

工業団地事業に対する理念を変えることはありませんが、事業環境の変化やお客様のニーズの多様化、各種制度改正などを踏まえ、提供する商品やサービスの選択肢は進化させていく必要があります。近年は、地産地消・多品種少量、段階的な投資、アセットを保有しない経営など、製造業の進出形態も多様化しています。そのため、開発レイアウトの柔軟性や、貸工場・BTS、初期投資を抑える仕組みに加え、再生可能エネルギーの供給や、従業員にとって働きやすく魅力的な環境づくり、デジタルサービスの充実など、ご入居企業が自社戦略に応じて選択できるサービスを拡充していくことが重要です。また、東南アジア・南アジアで培った知見を活かしながら、新たな地域や領域での事業機会も追求していきたいと考えています。

一方で、変わらず大切にしていきたいのは、ご入居企業の生産活動を支え、その成長と成功に貢献するという考え方です。時代や事業環境が変わっても、「契約はお付き合いのはじまり」という姿勢は変わりません。

地政学リスクの高まりやAI・自動化の進展により、進出先選定の考え方も変わりつつあります。こうした変化にどう向き合いますか。

豊富な労働力や労働コストの安さを重視する企業、成長する内需市場を狙う企業、地政学リスクやサプライチェーンの強靭化を重視する企業など、進出の目的や判断基準は以前にも増して多様化していると感じています。また、AIや自動化が進展する中で、安定した電力・水・通信・物流といった基礎インフラの重要性はむしろ高まっていると感じています。

私たちは、こうした変化に対応できる高品質なインフラを提供し続けることに加え、再生可能エネルギーやデジタルサービスなど、ご入居企業の競争力向上に繋がる新たな価値の提供にも取り組んでいきたいと考えています。工業団地には多くの企業と従業員が集まります。その集積を活かし、ご入居企業同士やサービス提供企業との連携を促すことで、新たなビジネス機会や価値を生み出していくことも、これからの工業団地に求められる役割だと思います。

テーマ4:海外進出を検討する製造業へのメッセージ

これから海外進出を検討する製造業の経営者に向けて、メッセージをお願いします。

住友商事の工業団地には、大手企業だけでなく、多くの中堅・中小企業様にもご入居いただいています。初めて海外に進出する企業にとって、現地での用地選定、許認可対応、安定したインフラの確保、人材採用・育成など、乗り越えるべき課題は少なくありません。海外投資は、企業の皆さんにとって大きな経営判断です。私たちは、土地をご提供することだけが仕事だと考えていません。進出検討初期段階から操業開始後まで、ご入居企業が安心して事業に挑戦できる環境を整え、長期的な視点で事業運営を支えていくいことを大切にしています。安心して長く操業できる場所を選びたい。そう考える企業にとって、住友商事の工業団地は有力な選択肢の一つになれると考えています。

海外進出は決して簡単な挑戦ではありません。しかし、信頼できるパートナーと安定した事業環境があれば、その挑戦は大きな成長機会に変わります。私たちは、これからもご入居企業の挑戦と成功に伴奏していきたいと思っています。

住友商事の工業団地を一言で表すと、どのような場所でしょうか。

あえて一言で表すなら、「安心して挑戦できる、ものづくりのためのプラットフォーム」です。かつては日系製造業が集積する場として発展してきましたが、現在は国籍や業種を越えて、多様な企業が集まり、新たなサプライチェーンやビジネスが生まれる場になっています。

私たちが目指しているのは、ご入居企業に「ここを選んでよかった」と感じていただける工業団地です。そのために、インフラ、運営、各種サービスの品質を高め、ご入居企業が安心して事業に専念できる環境を提供していきます。ご入居企業を支える事業基盤でありたいと考えています。

住友商事の工業団地は、
ご入居企業が安心して挑戦し、成長できる環境を提供することで、
ご入居企業の成功と地域の発展に貢献していきます。